







はるおとしまお君は、現状を変えたいと考えている点で思想を共有しています。すごく大きなことができるわけではないが、あきらめないで行動することが大切だと考えていますね。
漫画中にもある通り、はるおの勤めている会社は決してブラック企業ではありません。従業員を守る多くの制度がありますし、管理職へのハラスメントへの教育も行われているので、とんでもない上司というのも滅多にいません。
であれば、幸せな働き方ができるのかというとそうではないようです。大企業病も散見されますし、働かないおじさんも多数目につきます。また、自社だけが制度を整えたとしても、取引のある会社とギャップがあれば、その狭間で従業員は苦しむことにもなります。
何よりも感じるのは、従業員個人個人が働きやすくなるように行動しよう、作業時間が短くなる工夫をしようと、本気で行動することが出来ていないということです。そのように行動できなくなるくらい、責められ、信念を挫かれ、心が麻痺してしまっているのかなという印象を受けます。
信じることが出来ないと、誰も本気で行動しませんし、本気で行動を起こさないと何も変わりません。政府や会社の高いところから「変わりましょう」と叫んでも、何十年も痛めつけられ締め付けられてきた心はそう簡単には変われないし、立ち上がるのは難しいことのように感じます。
特に、30代後半から40代前半は、時代的にも、変革を叫ぶ社会と、変わることのできない上の世代に挟まれ、疲弊しきっているのではないでしょうか。自分たちが悪いわけではないのに、上からも下からも社会からも責められ、そのような中で希望を持ち続けて行動を起こすのはとても難しいことでしょう。
はるおとしまお君は、このまま上司や先輩たちと同じことをしていては、幸せになることはできないだろうという危機感を感じています。
社会が悪い、時代が悪い、自分達以外の全てが悪いと言って、愚痴を言っていてもしょうがありません。使えるカードを全て使って、できる限りのことはしよう。たとえ何も変わらなくても行動だけはし続けよう。
はるおとしまお君はそう誓い合ったのでした。
しまお君はこの人!
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