この話の続きです。





はるおは、なかなかストレスの多い子供時代を過ごしました。子供時代に戻りたいと感じたことはありません。いつもイライラしている母と、それでも母に褒められたい子供が一緒にいるのですから、とても苦しい時代でした。
はるおの母は、自分が傷つけられることに耐えられない人でした。はるおが本音を吐露したとして、母を批判したかったわけではなかったとしても、母はそれを自分が責められたと捉えてしまうことがあります。そうすると、自分を守るためにはるおを責めるのです。私だったら子供には絶対に言わないような言葉で責められましたね。そうすると子供は、自分が悪いのだと捉えてしまいます。
自分が悪いのだとすり込まれた子供というのは、とても自己肯定感が低くなります。誰が悪いわけでもないけれども、人間関係で揉めてしまう場合、それは大抵お互いの問題であることがほとんどなのですが、自己肯定感の低い人間は、自分が悪いのだろうと思ってしまうことが多いです。
はるおは、大学で一人暮らしを初めてから母と暮らしたことはありません。これはとても良い選択でした。母からの圧力にさらされる機会がぐんと減りましたから。母を憎んでいたわけではありませんが、母の影響をこれ以上受けるのは避けたほうがよかったのです。
はるおは、社会人になり苦しいことがあるたびに、たくさんの本を読み、たくさんの人と話をしました。親から受けた影響から解放されるには、学ぶしかありません。はるおは、運よくたくさんのことを学ぶことができました。学ぶことの大切さも知ることができました。
母も今からでも学ぶことができればと思っています。学ぶことさえできれば、幸せになれるかもしれません。
そして、いつか、自分、他人もありのままに受け入れて、幸せになってほしいと思っています。
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