欲しがるばかりの友達と、距離をおくことにした話①

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ゆりちゃんは、はるおの幼馴染で小学校の頃からの友達です。ゆりちゃんは、関東に就職してはるおの家の近くに住んでいました。結婚や出産の前は、仕事帰りによく待ち合わせをして飲みに行ったり、休日にランチをしたりする友達の1人でした。

優しくて感じも良くて礼儀正しいゆりちゃんですから、はるおの夫もゆりちゃんが遊びにくると、お昼ご飯を作ったりしてもてなしてくれました。

北海道出身の幼馴染で同じような価値観で生きていますから、美味しいものにお金を使いたいという、お金の使い所も似ていて、気になるお店を発掘しては2人で行ってみるという楽しい時間を過ごしていたのです。

そして、30歳を過ぎてはるおも結婚した頃から、ゆりちゃんははるおに男性を紹介してほしいと頼むようになってきました。

ゆりちゃんの理論はこうでした。

  • 「友達からの紹介で付き合って結婚した人は幸せになっている」
  • 「ゆりちゃんにとって信頼できる友達である、はるおからの紹介で付き合えば、自分も幸せになれると思う」
  • 「はるおの夫のような人を紹介してほしい」

素敵な男性なんてそうそういないし、はるおの好みとゆりちゃんの好みも全く違うし、はるおは少し困ってしまいました。

それでも何とか、夫の会社の後輩の少し頼りないけどイケメン細マッチョを紹介したりしてみたのです。

しかし、ゆりちゃんはその場で連絡先を聞いて次に繋げるわけでもなく、特に何もなく解散のような結果になってしまったのです。

そして次に、はるおにあった時にはまた、「誰か紹介してほしい」と頼んでくるのです。

ゆりちゃんの愚痴は、主に以下の三段回の無限ループでした。

  • 私はそれほどブスでもないと思うし、性格も悪くない
  • 理想が高いわけでもない
  • どうしてお付き合いできないの

ゆりちゃんの自己分析の問題点は「理想が高いわけではない」というところでした。清潔感があって、優しくて、普通な人ならOKという話でしたが、色々聞いていくと「タバコを吸う人は嫌だ」「前妻との間に子供がいる人は嫌だ」「自分と同じ職種は嫌だ」など掘り下げるとたくさん出てくるのです。

自分の理想が高い(ゆりちゃんの求める人はごく少数しかいない)と理解した上で行動をとれば、まだゴールに近づけるのですが、自分の理想は高くないと考えて行動しているため、正しくゴールにたどり着くことが出来なかったのです。

ゆりちゃんと遊ぶと、何時間も同じ話を繰り返すのでした。そして、はるおは解決策を示すために、ゴールへの道筋に間違いがあるよと、言葉を選びながら進捗に一生懸命伝えました。

しかし、全く理解されず、最終的に「誰か紹介してね!」と言って帰っていくという流れが続いたのです。

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